咬み合わせを無視したインプラントは後が悲惨です。

吉本歯科医院には歯やお口の中のことで深くお悩みになられている患者さんが

多くお越しになられます。

 

歯を失った部分にブリッジ治療をしたが

だんだんブリッジが揺さぶられグラグラし、

繋いでいた歯がダメになり

抜かないといけなくなったという方

ブリッジでなんとかしのいでいたが

今回いよいよブリッジがダメになり噛めなくなってしまった。

 

歯を抜いた後は

もう入れ歯かインプラントしか、治療方法がない。

どちらを選べばいいか?

 

深くお悩みになり

いくつかの歯科医院を回られている方も多くいらっしゃいます。

 

しかし重要なことは

歯を失った部分に

インプラントにするか

入れ歯にするか

ブリッジにするか

という問題では、ないのです。

 

インプラントも入れ歯もブリッジも

噛むための道具」にしか、過ぎません。

 

どの道具を選ぶにしても

咬み合わせをきちんとせずに歯科治療を行うと

将来かならず悲惨な目に合います。

 

歯科治療成功の条件は「噛み合わせ」なのです。

 

例えばインプラント治療に関して

「どの歯を残し、どの歯を抜くか」

ということで迷われることが多いかと思います。

 

なるべく多くのご自分の歯を残したいという気持ち、良く分かります。

 

当院にお越しになられた方も

はじめは皆様「1本でも多く自分の歯を残したいんです」

そう、おっしゃられます。

また、インプラントはすごくいいものだ

と理解されている方が多くいらっしゃいます。

 

そして

インプラントさえ入れればもう大丈夫だ、

インプラントさえ入れればすべて再生される

歯がなくなったらその時インプラントにすればいいじゃないか

そう思っていらっしゃる方、本当に多くいらっしゃいます。

 

私はもっとインプラントのデメリットというところを知って頂きたいと思います。

「インプラントってすごくいいものだ」

それはすごくいい条件が重なった方のお話しです。

 

残念ながらインプラントというのは単なるネジです。

ですのでトラブルは当然あります。

トラブルの原因がなんなのか?

どういう時にトラブルになるのか?

いうことを是非知って頂きたいのです。

 

そして実際にインプラント治療を受けようと思う場合には、知っておいて頂きたいのです。

インプラント治療をしてからでは手遅れなんです。

ます最初に

インプラントとご自身の歯の違いを知って下さい。

 

まずインプラントは全く動きません。

ご自身の歯は一生動き続けます

 

インプラントを1本でも口の中に入れるということは

動くものと

動かないものが

共存していく状態になる、ということです。

 

 

これはお口全体を撮影したパノラマレントゲン写真です。

向って見ていただいて

右下の奥にネジが入っていますよね。

 

これが、インプラントです。

 

骨の中にがっちり埋め込み強く固定されます。

拡大してみると

こんなネジです。

 

インプラントを検討している患者さんから

ほぼ100%頂く質問があります。

 

それは

「インプラントはどのくらい持ちますか?」

です。

 

一番問題なく、10年20年と経過が順調なケースは

お口の中に歯が1本もなく、上下すべてをインプラントにされた場合です。

 

全ての咬む力が、インプラントのみで設計されている場合です。

 

建築物と同じです。

古い古民家の柱を残してリフォームした場合と

いっそ更地にしてしまって強固な柱をドーンと建て新築した場合

見た目は一緒かもしれませんが

強度の問題、噛める力、耐久性は

比較するまでもありません。

 

しかしながら、インプラント以外にご自身の歯が残っている方の場合には、いろんなトラブルがあります。

 

私のもとにインプラントトラブルで駆け込んでこられる方の多くは

お口の中に2~3本のインプラントを埋入されている方です。

 

☑インプラントが入っている歯の隣の歯が割れた

☑インプラントが入っている歯のかみ合う上の歯が痛い

☑インプラントが入っている右側とは反対側の奥歯が一気に壊れてきた

このような症状です。

 

まず第一に知っておいて欲しいことがあります。

 

それは

インプラントはすごく良く噛めます。

ものすごく噛めてしまうのです

しかし、すごくよく噛めるがゆえに

フランスパンや

お肉をガンガン噛んでしまわれます。

実際に噛んだ相手の歯は・・・・?

歯は上の歯と下の歯で噛みますよね。

 

下の歯をもしインプラントにした場合、

上の歯もインプラントであれば問題はありません。

 

しかし、上の歯がご自身の歯であった場合、どうなると思いますか?

 

その上、上のご自身の歯が、もう既に神経を治療をして神経がない歯だった場合。

神経のない歯の強度は本来のご自分の歯の強度の10分の1程度しかありません。

 

見た目はきれいにたってるけど

チョンと力がかかれば簡単に崩れる家と同じです。

 

見た目はいいけど、柱が腐って弱っている状態です。

インプラントが良く噛めるがゆえに

噛み合う上のご自身の歯がその噛む力に耐え切れないんです。

そして破壊されてしまう。

では、

インプラントが入っている人はどの位の力で噛んでいいのか?

インプラント自体はは強い力で噛んでも壊れません。

 

しかしながら

インプラントが入っている歯と咬み合うご自身の歯は今までの治療の結果あと年齢相応の弱い状況、もうすでに何十年も頑張ってきた弱い歯なのです。

ですから、その歯が耐え得る強度以上の力がかかれば、

その残っている歯が次々に壊れます。

ここまでが

上に(下に)インプラントを入れた場合の噛み合う相手の上下の歯の話しをしました。

次に左右の話しです。

 

両足だと1km・2km歩けます。

片足ケンケンだとどうでしょう。

おそらく100mも難しいのではないでしょうか。

健康な足ですよね。

骨折している足ではありませんよね。

 

健康な足だというのにもかかわらず、片足だと100mも行けないのです。

 

つまり本来の受け持てる力以上の力がかかると壊れるということです。

 

インプラントも単なるネジです。

例えば左にインプラント治療をしたとしましょう。

 

右はご自身の歯があります。

 

何年か後に右のご自身の歯が虫歯や歯周病、歯が折れた割れた等の理由で

ダメになってしまった。

右では噛めないけれど左はインプラントがある。

ああ昔インプラント治療をしていて良かった。

今は右では噛めない。

でも左が噛める。

ということで左で噛んでいた。

何が起こると思われますか?

 

本来受け持てるインプラントの強度以上の力がインプラントにかかりますから、

今度はインプラントが折れる。

またはインプラント周囲にある骨が骨折する。

 

このようないろんなトラブルが起きてきてしまうのです。

 

インプラントは単なるネジです。

万能ではありません。

 

もしそのような状況になられた場合には、

すぐにインプラント治療をされた先生に相談し、両方で噛める状況を作る

これがすごく大事なことなのです。

 

これが左右的なお話しです。

 

次に問題なのが、隣り合う歯です。

 

近隣の歯です。

 

例えば前から数えて、よくあるのが6番目・7番目の歯にインプラントをした。

 

奥歯の2本ですね。

6番目・7番目の歯がなくなったので、その部分にインプラント治療をした。

よくあるケースです。

 

手前の4番目・5番目の歯は何とか根っこの治療をしたりして残せた。

 

当然ですが

インプラントの持つ期間、

手前の歯の死んだ歯の持つ期間、

違うんですね。

 

歯の神経がしっかり残っていて生きている歯の場合には、

負担がかかってきた場合には

痛いなあ

しみるなあ

いうことを感じますので手を打てます。

 

しかし、歯の神経をもう既に取ってしまっていて

死んでいる歯の場合には、無理な力がかかってきてトラブルが起こったとしても、

痛いとかしみるといった自覚症状は一切感じることができません。

 

場合によっては力の負担によって歯が折れたとしても

気付かれない方もいらっしゃいます。

その状況を放置すると何が起こるのか。

 

いずれこの歯は抜かないといけないかもしれない。

 

でも今抜きたくない。

今は噛めるから問題ない。

ということで置いておかれる方が実は多いのです。

 

手前の歯が折れると、その歯が助からないということはご理解頂けるのですが、

問題はその歯を抜かないということではなく、歯の周囲にある骨がなくなるということなのです。骨がなくなるということが実は大問題になります。

http://www.8181118.com/director/2016/09/post-149.php

歯を抜きたくないお気持ち、よくわかるんです。

しかし、抜かずにおいておいたため悲惨なことになっている方がいる事実を知って下さい

確かにその後ろの歯にインプラントをしている歯自体は問題はないかもしれない。

 

しかしながら、骨というのは段々と染み渡るように広がっていくようになくなっていくのです。

つまり隣の歯を失うと隣の歯の骨が溶け出すと、

段々その骨が溶けることによって、実はインプラント周囲の骨が溶けてなくなるのです。

 

インプラントは大丈夫であっても

インプラントの周りの骨が勝手になくなるのです。

 

例えば

川沿いに家を建てていたと想像して下さい。

何十年か経ったらいつの間にか川に土地が削られ、家が傾き始めてきた。

と、同じようなことが起こってしまうのです。

どんなにインプラント自体が大丈夫であったとしても、

隣り合う歯がそういう状況になってしまうと、インプラントと言えど、そのインプラントを除去しなければならない。

 

もしくはその骨ごと削って除けなければいけないという状況に追い込まれてしまうのです。

ですからインプラントの寿命というのは実は隣り合う歯の寿命に左右されるのです。

 

インプラント治療を行なう場合、

隣りの歯が歯の神経がない死んでいる歯であるとか、

何とか甦らせている歯であるとか、

10年・20年確実に持つような歯でない場合には、

そこがトラブルになった場合、

次にどういう処置をしないといけないのか?

そこが悪くなった時にそこにインプラントをするのか?

そこをインプラントを伸ばしてするのか?

そういう治療計画を最初に立てておかないと、大変困ることになります。

 

今目先のことだけを考えていては

5年後、10年後悲惨な目に合います。

 

そしてまたインプラントメーカーによって、

そういうリフォームということを対応できるインプラントメーカーもありますが、

残念ながら対応できないメーカーも数多くあるのです。

極端な話しを言えば、

かなりな本数を失われてしまった方、ある程度年齢を重ねられた方の場合には

どう考えればいいのでしょうか?

 

確かに歯を残すということはいいことかもしれません。

 

しかしながら、

その残せる本数、

その機能できる期間、

というのがどの程度のものなのか?

 

実はこれは古い古民家をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

 

最近は古民家を再生して住むことがブームのようです。

 

その古民家、柱が腐食し4本ある柱が大きい屋根を支えているわけです。

 

3本は何とか5年・10年は持つかもしれない。

 

取り合えずこのままだと崩れるので、一番弱い1本だけを良い柱に置き換えるとイメージしてください。

 

その後何かトラブルが出た時に、良い柱1本ですべての屋根を支えるということは不可能なのです。

 

しかしながら、屋根と柱はつながっているのです。

 

屋根が崩れれば、その丈夫であった1本では、1本であったとしても引っ張られて傾いていってしまうのです。

で、リフォームは所詮リフォームなのです。

 

どの位の期間持つのかということは

その残りの3本の柱によって寿命が決まるのです。

 

確かにリフォームをすれば、リフォームのような形で修繕すれば、

その時その一瞬に関して言えば、費用は安く抑えることが出来るかもしれません。

 

見た目は新築もリフォームも変わりません。

 

しかしながら長期的視野に立った時、

じゃあそれがいつ崩れるのか、その残っているものによって左右されるのです。

 

それが崩れかけようとした時にすぐに修繕すれば、その最初に治療したインプラントは柱は大丈夫かもしれません。

 

しかしながら本当に噛みにくくなった時には、その柱そのものがもう既に使えなくなっていることが実は多いのです。

 

本当にその10年後の1本が同じ高さ、同じ長さ、そのままで使えるんでしょうか。

 

現実には使えないことが多いのです。

 

ですから1本でも2本でも歯が残せるようであったなら、

残したいとおっしゃる方は多くいらっしゃるんですけれども、

その1本・2本を置いておくがために、全体の強度、バランスというものが実は大きく崩れ、

そしてその崩れた原因が実は耐久年数に大きく関係してくるということを是非知って頂きたいのです。

 

ですので噛み合わせのバランスって実はすごく大事なのです。

1ヶ所崩れた所を補強するように補強した場合には、

その噛み合う相手がダメになった時でも、その高さに仕上げないといけないのです。

 

噛むという行為は

カチカチと噛むという行為と、

もう一つ

すり合わすという、すり潰すという噛み方

があるのです。

 

人間は肉食動物と草食動物の両方を併せ持つ、

極めて稀な食生活を送っているのです。

実は動物体系的に見ても、これは実はすごいことなのです。

 

噛むという行為と

すり潰すという行為

この両方を持ち合わせている、実はすごいことなのです。

このすり合わす、すり潰すということは、

隣り合う歯の高さが同じ高さでないと、横にスライド、ずれるということが出来ないのです。

 

ガタガタだったらどうでしょう。

 

カチカチ噛めるかもしれない、でもすり潰すということは出来ないのです。

例えば馬とかの歯はまっ平です。

 

それに対しサメとかの歯は牙のようになっています。

 

サメは牙で噛み切ることは出来ますが、

すり潰すことは出来ないのです。

 

ガタガタの歯ではすり潰すということは出来ないのです。

 

取り合えず今ここの歯がないから、ここの歯がちょっと飛び出てて噛み合わせるために引っ込めて作る。

 

そういうガタガタな治療をしてしまえば将来その他の歯がダメになった時に、

すり潰す・すり合わせるということが出来なくなるということになってしまうのです。

 

そしてまた、その部分にだけ力がかかり揺すられ、本来の受け持てる力の何倍もの力、

本来受け持てる力の方向からではない別の横からの力によって壊される、破壊されるということもあるのです。

 

ですからある程度の年齢になられている方、残そうと思えば残るかもしれないであろう歯の本数であったり、強度のバランスによっては全て除けて、リフォームではなく新築でしっかりとしたバランスのとれた柱と梁でもって維持させる。というふうにされた方が実は相対的に、結果的に10年単位・20年単位で見た時に非常にトラブルが少なく、良く噛める状態ということを維持できることがあるのです。

10年後に何が起こるのか、

そのトラブルになりそうな原因は何なのか、

ということをしっかりと見極めた上で治療を受けられることをお勧めいたします。

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噛み合わせを無視したインプラントをするとどうなるのか?

結論から言うと簡単に壊れてしまいます。

ご自身の歯も、

治療した後に被せた被せ物や詰め物も、

ブリッジも、

インプラント、

入れ歯(義歯)も、

所詮噛むための道具に過ぎません。

インプラントだから噛めるということではないのです。

すべてあくまで道具なのです。

その道具を無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。

この時に許容範囲が広いのがインプラントです。

 ですのでインプラントにすれば壊れやすかったものが壊れにくいということは確かにあるのです。

しかしながら何でも噛めるというわけではないのです。

そこが難しいのです。

例えば両足で歩けば1km 2km歩けるでしょう。

しかし、片足ケンケンだとどうでしょうか?

どんなに元気な方であっても100mも片足ケンケンすれば

膝が痛くなったり

腰が痛くなったり

されるのではないでしょうか。

何とかもったとして、その後普通に右足左足両足で普通に歩けるでしょうか?

ねじれてしまって歩けないんじゃないでしょうか?

実はインプラントにも欠点というのがあります。

それは

インプラントは動かない

ということなのです。

 

動かないのは実は長所なのです。

 

動かないから噛めるのです。

 

ではなぜ「動かない」ということが欠点なのでしょうか?

 

実はご自身の歯は簡単に動くのです。

 

ご自身の歯は歯根膜というクッションによって覆われていますから

物と物を噛んだ時に一瞬当たった後、動いているのです。

 

ご自身の歯は動くもの、

インプラントは動かないもの、

なのです。

 

動くものと動かないものが共存するということはどういうことでしょうか。

 

例えば車をイメージして下さい。

昔の車に対して今の車はとても乗り心地がいいものとなりました。

 

大きな影響としてはタイヤ、車輪ですよね。

車輪がタイヤになったということです。

 

まだ車にゴムのタイヤがなかった時代、

たとえば

金属製の車輪だった頃、イメージしてみてください。

ガタガタガタガタ、すごく乗り心地の悪かったことでしょう。

 

タイヤになることによって、スプリングが入ることによって、

その衝撃が車体や乗っている方にいくことを緩められ、故障が少なくなったり乗り心地が良くなったりしたのでしょう。

昔のインプラントは残っていらっしゃるご自身の歯と繋げる、

いわゆるブリッジのようなことをしていたことが過去の先生方には多くありました。

 

例えば歯を失われた場合、両隣の歯を繋げるブリッジという方法があります。

それによって弱いもの同士を繋ぐことによってすごく強くなり長く持っている。

 

だからインプラントを入れた後、本数を多く入れると当然費用が掛かるわけですから残っている歯と繋いでブリッジにしよう。

 

単純に考えればすごくいい治療のように思われます。

 

しかしながらこの治療の結果は、「いやそれで今もうまくいっているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、

多くの方が実はトラブルになっていらっしゃいます。

 

そして公益社団法人である日本口腔インプラント学会という日本で歯科の中で一番大きな学会がありますが、

その「インプラントを治療するにあたって」という治療指針の中に

インプラント同士は繋いでもいいが、残っているご自身の歯とインプラントを繋いではいけない

と明確に書かれています。

 

ご自身の歯とインプラントを繋ぐ治療法は過去の治療法であり、その結果はよくない。

 

それゆえにその結論としてご自身の歯、

つまり動くもの(ご自分の歯)と動かないもの(インプラント)を繋いではいけない

というふうに明言されているのです。

 

実は口全体ということで考えると、動かないインプラントと動くご自身の歯が共存しているわけです。

ご自身の歯が動くとはいえ、そんなに大きくグラグラ動くわけではありません。

 

歯周病でもない限り。

当たって少し動く程度です。

 

ですからインプラントと繋いだ場合には、少し動いた力がすぐにインプラントにかかります。

ですからダメです。

 

口全体ということになれば、例えばトラックやトレーラー、タイヤがいっぱいのものをイメージしてみてください。

口の中の歯は28本です。

28本のタイヤがあるとイメージしてみてください。

この内2~3本が金属の車輪だったとしたら乗り心地どうでしょう。

そんなに大きくは変わらないかもしれません。

 

金属の車輪を少し低め、当たりを少なくする。

 

他のタイヤのほうはへこんだりしますから、そのへこみ分小さいタイヤ(金属の車輪)を付ければ乗り心地はほとんど変わらないですよね。

ですからご自身の口の中でインプラントとご自身の歯が共存する場合には、実はインプラントの当たり方は弱くしているのです。

弱くするような調整をしないと長く持たせられることができないのです。

 

インプラント治療した後、

「なにか噛んだ感じが低い感じがする」

「他の歯より弱い感じがする」

とおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。

あえてわざとそのように調整をしているのです。

 

実はインプラント治療を開発されたブローネマルク先生はそこまでよくわかっていらっしゃいました。

 

ですからすべての歯を失われた方への治療法としてインプラントを推奨されていたのです。

つまり総入れ歯の方、総入れ歯だった方を対象にインプラント治療を推奨されていたのです。

 

すべての歯を失われた方のためのインプラント治療なのです。

 

何本かの歯を失われた方に対してインプラント治療は推奨されていないのです。

 

その後研究が進み、そのような力の差、動く動かないものの差、

ということがわかってきて他の歯よりも若干弱めにすることによってある程度噛むという行為が取り外しの義歯よりも出来るということが分かってきたので、今応用されているのです。

治療した年齢の時はあくまでも残っている歯がいかに長く残っているか、残って居続けるものとして治療計画は進んでおります。

 

ですからインプラント治療で大事なことは

■将来他の歯がいつダメになるのか

■どのようにダメになるのか、

■ダメになった時にどうしなければいかないのか、

ということが実は重要なのです。

 

『インプラントと関係ない歯が故障した』

『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』

という時に実は噛み合う場所であったり、重心バランスが変わったりするのです。

そのような状態である程度のものは噛めるのです。

 

しかしそこで気付かず噛み続けると実は壊れてしまうのです。

 

必ずインプラント治療をされた患者様は他の歯を治療したとしても、インプラント治療をした先生に全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか、なんらかの調整が必要なのかどうか、ということを診て貰う必要があるのです。

『噛んだ感じ、わからない』

『違う歯だからいいだろう』というそういうことで治療していると実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。

http://www.8181118.com/director/2013/04/post-68.php

↑インプラントをされた方で、他の歯の治療をお受けになった場合は急に噛み合わせのチェックを受けて下さい。

 

全部の歯を失われた方は全部インプラントにしてしまえば、そういうトラブルはないのです。

 

非常に起きにくいことになります。

 

ですから何十年も持っている方は十分にいらっしゃるのです。

 

他の歯がダメになった時にどうするのか、ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、後で大変なことが起こってしまうのです。

今さえ良ければいいという考えではダメなのです。

 

インプラントというものは将来、他の歯がダメになった時にどのようにするかというところまで治療計画を立てておく必要はあると思います。

そして何よりも大事なこと、残っている歯がダメにならないようにするために、歯は簡単に動いていきますから残っている歯が動かないようにするために、どういうことをしないといけないのか。

 

例えばマウスピース、必ずマウスピースを付けるということ。

必ずメインテナンスを受けるということ。

これが

『面倒くさい』

『定期的な歯の掃除なんか』

ということであれば、逆にインプラント治療は受けてはいけないのです。

http://www.8181118.com/implant/

当院のインプラント治療の特徴

インプラント治療を受ける前に患者さんが知っておくべき事項があります。
知っておくだけで、あなたの将来起こるであろうトラブルから守られます。

  • どこのメーカーのインプラントなのか?
  • インプラントの種類や型番はどうなのか?
  • ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?
  • 接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?
  • 外すにはどうすれば外せるのか?

理由を今からお話します。

え?5年前のカルテがない?

先日、5年以上前に他医院でインプラントをした患者さんがお越しになられました。

インプラントを入れた部分の被せモノが外れて困ってしまったとのことでした。
インプラントを入れた部分の歯茎は真っ赤に腫れています。

咬むと顎が痛い。
頭痛がひどい。

こんな状態になってしまって、「なんとかして欲しい」というご相談です。
このようなご相談は日常的によくあるご相談です。

インプラント治療をされた医院さんへまずはご相談下さいと申し上げました。

しかし、残念ながら、コミュニケーションギャップや、治療への不安などから元の医院さんにご相談に行きたくない、という方はとても多いのです。

本来は、インプラント治療をされた先生に、修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。その理由はあとでお話します。

では、せめて、インプラントをされた医院さんへ下記の5つだけでも教えてもらえるように確認して下さい、と患者さんにお願いしました。

  • どこのメーカーのインプラントなのか?
  • インプラントの種類や型番はどうなのか?
  • ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?
  • 接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?
  • 外すにはどうすれば外せるのか?

患者さんが、インプラントをされた医院さんへ相談へ行くと、こう言われました。
「5年前のカルテですので、もうありません。」
確かにカルテは5年間保存が法律で義務づけられています。
なので、5年すぎたカルテは廃棄したとしても法律には反していません。

しかし、インプラントは5年、10年、15年、20年とその後の患者さんの寿命が続く限り、お口の中に入っているものです。

インプラントは本来、治療後何かトラブルがあった場合には、インプラントをされた先生に一貫して修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。

その理由を、お話します。

また、こんな状況になってしまう前に、どうぞ知っておいて頂きたいのです。
そして、正しい知識を得てください。
ある患者さんは3年前に他医院で下顎部分にインプラント治療をされました。

しかし、最近になってインプラントを埋入した部分が腫れて痛みが出るようになりました。

レントゲン写真を撮影し、詳しく骨の状態を拝見するとインプラントを埋入した周囲の骨が溶けてしまっていました。
バイ菌が入り込み炎症を起こしています。

インプラントはただのネジです。

元々の自分の歯ではありません。
元々の歯のように抵抗力も自己防御機能である免疫もありません。様子をみていれば落ち着く、良くなるということはまったくありません。

異物なのです。

インプラントを埋入し、被せ物の歯が入ればそれで「完成!」と思っておられる方はとても多いです。

特にトラブルを起こし、「どうにもならない状態」で当院に駆け込んでこられる方も少なくは、ありません。

今回の患者さんのインプラントトラブルは
メインテナンスを怠ったためにバイ菌が繁殖し、インプラント周辺の骨が大きく溶けてきたことによるものです。

最近、インプラント治療による事故がマスコミに取り上げられています。

そのトラブルは

医院側の責任
  • 手術に必要な検査工程を省いたこと(血液検査、心電図検査、CT撮影など)
  • 全身管理ができる担当医師をつけていなかったこと(歯科麻酔医師による全身管理)
  • 術前に神経血管等の場所を三次元的に把握できるシミュレーション診断を行なっていなかった
  • シミュレーション通りに手術を行う技術が歯科医師に習熟できていなかった。

ことなどです。

患者さん側の責任
  • 喫煙(たばこを吸っていた)
  • 糖尿病によるもの
  • 定期メインテナンスを怠った
  • 硬いものを咬んではいけない時期に咬んでしまい 懐にしまった

などです。

問題が起こっているには必ず原因があります。
では、インプラントが故障したり、トラブルがあったりした場合に

「はずせばいいではないか?」
「もう一度やり治せば良いではないか?」

と単純に思いませんか?

保障もついているから。
しかし、そのように単純なものでは、ないのです。
インプラントはただのネジです。
まずはそれを知って下さい。そのインプラントとなるネジを製造しているインプラントメーカーというのは国内で50社、海外では200~300社にのぼります。主流なメーカーのほとんどが、外資系の会社です。世界情勢に詳しい方ならすぐにご理解いただけるかと思いますが、外資系企業は
M&A(つまり、企業の買収や合併)が盛んに行なわれています。

今では日本も珍しい話ではなくなりました。

インプラントメーカーも例外ではありません。

これだけ多くのメーカーがあれば合併されたり、会社が消滅するなどの浮き沈みがあるのが現状です。

このことは患者のみなさまにとっても知られざる気になる問題を含んでいます。

それはそのメーカーのインプラント医材がなくなり、いざという時に再治療ができなくなる可能性がないとは言い切れないのです。

こんなことを体験したことはありませんか?

電化製品を長く使っていると、一部が壊れ、その部品を取り寄せようと思っても
その製品が製造中止になり、部品がないということが。

去年買ったばかりのカメラなのに、もう今年はないよ、吸収合併されちゃった、という会社は珍しくはありません。

また、会社が倒産したと同時にもう「今ではその商品は製造中止になりました」ということはよくあります。

さあ、そこで考えて下さい。
もしあなたの口の中に埋め込んだインプラントのメーカーが、すでにもう倒産して消えてなくなっている商品のインプラントだとしたら、どうでしょう?

もし、何かしらの故障や不具合があった場合に「一旦インプラントを外さないといけない」状況になった時、インプラントをはずすことさえ、できません。先ほども申し上げましたとおりインプラントはただのネジだから、です。ネジを外すにはそのネジを外すための同一メーカーのドライバーが必要なのです。

ご自分が入れたインプラントメーカーがどこのメーカーのものかによって修理ができる場合とできない場合が、あります。

車に例えてみましょう。

あなたの車がベンツだとしたら、故障した時にはベンツの部品を使って修理しなくてはなりません。
ベンツにはベンツ専用の部品があるのです。

トヨタの車にはトヨタ専用の部品を使って修理しなくては、なりません。

インプラントもネジですが、インプラントと被せ物の歯も「ネジ」で固定されています。修理したり、深部まで掃除したりするにはネジをほどいて、被せ物を外して掃除する必要があります。

しかし、そのネジを外すドライバーというものが、各メーカーにはあります。

各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので、ネジ山を特殊形状にして他社のドライバーでは外せないようにしています。
つまり、メーカーが違うとネジを外すことさえ、できません。

吸収合併を繰り返してきたメーカーの中には同一メーカーでありながら何種類もドライバーが存在している場合もありますし、すでに製造を中止している部品もあります。

骨を大きく削ってインプラント本体を外す対応しかできないことまでありえます。
その先生がどこのメーカーのインプラントを埋入するのか?ということは実は将来的にはとても大きな問題です。

インプラントをする際には、10年後や20年後や将来、もし「インプラントを外した方が良い状況になった時に修理ができるのか?」というこの視点を持って選択する必要があります。
修理修復ができるのかどうか?ということです。

現代は100歳以上の方が何万人も生活されていらっしゃいます。
本当に10年後にはお亡くなりになられていますか?寿命がきていますか?「もうトシだから」と簡単にこの言葉をお使いになられていませんか?
本当に50年後にもそのインプラントメーカーは倒産していませんか?
ドライバーを取り寄せられますか?

引越し等でメインテナンスに通えなくなった場合に、引越し先の近隣でメインテナンス可能な医院がありますか?ぜひご紹介していただいてくださいね。

せめて、下記の5点だけでもいいので教えて頂いて

  • どこのメーカーのインプラントなのか?
  • インプラントの種類や型番はどうなのか?
  • ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?
  • 接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?
  • 外すにはどうすれば外せるのか?

このことが判っていれば自医院で対応できるのか?
対応できないのか?判断できます。

また、先ほどの患者さんですが、インプラント治療がいったん終了すれば、それでもう大丈夫、と思われてしまっていたことにも問題があります。

最初の2年はメインテナンスに通われていたそうです。

2年間大丈夫だったから、先生が大げさに言っているだけで、きっともう大丈夫に違いないと思われてしまっていたそうです。

インプラントはご自分の歯と同じく死ぬまでメインテナンスをする必要があります。
また、インプラントトラブルの8割は2年以内に起こっています。

私の医院では、インプラント治療を行なった患者さんには終了後すぐは
1ケ月ごとに経過を診させて頂いております。

その後、半年、1年、2年目3年目と、レントゲンで骨の状態を確認しながら
状態が安定するのを確認しています。

特に症状が無くてもです。
状態が悪くなっていたとしても、インプラントはご自身の歯のように痛いや凍みるなどのように自覚症状として警告を発してくれません。

インプラントはただの「ネジ」だから、です。
ただのネジなので痛くもかゆくもしみることも、ないのです。

だから、怖いのです。
周囲の歯ぐきや隣の歯にまで影響が及んではじめて患者さんは自覚症状として気づくことができます。

メインテナンスにきちんとお越し下さらないまたは、メインテナンスの必要性をご理解いただけない場合には手術を行なうことはできません。

それは必ずトラブルの原因となるから、です。

インプラント治療なんか受けなければよかったとなるから、です。
どうぞ、知って下さい。

インプラントは完成したら、終わりではありません。

歯と同じく、あなたが死ぬまで、そのインプラントを使い続けるまで定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。

次に、他の部分の治療についてです。インプラント治療をした以外の部分を治療された場合には、必ず早急にインプラント治療をした医院で
噛み合わせのチェックを受けてください。
マウスピースの調整を受けてください。一見関係ないように思えるかもしれない他の歯のことです。全く違う部分の虫歯治療くらい関係ないだろう、と思われると思いますが実は関係あるのです。ご自身の歯は一生動き続けますが、インプラントは全く動きません。
吉本歯科医院でのインプラントはお口の中の状況に応じて適切な噛み合わせに調整されています。他の歯の状態が変化しないのを前提に調整されています。
他の歯と同じように違和感なく当たるように調整したのでは、インプラントが折れてしまうこともあります。

インプラントに何かがあってからでは復旧不可能なのです。

インプラント治療をする前に、以下の5つを確認しておいて下さい。

  • どこのメーカーのインプラントなのか?
  • インプラントの種類や型番はどうなのか?
  • ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?
  • 接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?
  • 外すにはどうすれば外せるのか?

従来のインプラントと吉本歯科医院のインプラントの違い

吉本歯科医院のインプラント画像解析システム

従来のインプラント

従来のインプラント治療は「やってみなければその結果が分からない」という、賭けに近い治療であったことは否めません。
大きなリスクを抱えた治療でした。

なぜそのようなことが行われているかというと、
手術となって「歯茎を開いてみないと、インプラントをうまく植えられるかどうかわからない」というのが歯科医師の現実だったからです。

ある意味、これまでのインプラントの治療は「やってみなければその結果が分からない」という、賭に近い治療であったことは否めません。いざ手術となって歯茎を開いてみないと、うまく植えられるかどうかわからないというのが歯科医師の現実だったからなのです。

今までの歯科の治療では、「レントゲン一枚」で手術に望みます。
さらに下顎神経を傷つけるというリスクが発生します。
下顎には下顎神経といって重要な神経、血管が通っています。

万が一この神経や血管を傷つけたり、あるいはインプラントによって圧迫してしまったり、あるいは最悪、神経を切ってしまった場合には、顔がしびれる後遺症が残ったり、顔の感覚がなくなったりもします。

平面写真と現実の立体物体の差

ここで「平面写真」と「現実の立体物体」の差について、写真を交えて説明します。

下の写真をご覧下さい。
正面から撮影した手ですが、指が2本見えています。

そして次の写真をご覧下さい。違う方向から撮影したら指は3本うつっています。

さらに一本目と二本目との間隔は開いていますが、二本目と三本目との間隔はほとんどないことがわかります。このようなことが現実に歯科の治療現場で起きているのです。
このように平面画像で見た場合だけでは、実際の物体がどうなっているのかを正確に捕らえることができないということが言えます。

平面写真やパノラマレントゲンの写真だけでは「開いてみないとわからない」「インプラントを埋めてみないとわからない」ということが現状でした。

他医院で実際に行われているやりとり

「私は名医なので、レントゲン一枚で手術は大丈夫です。3次元で把握できなくても、開腹後の勝負で大丈夫です。」(医師A)

このようなことを言われて、インプラント手術に望む方が決して少なくありません。

吉本歯科医院の最先端インプラント治療

吉本歯科医院では、インプラント治療の前に必ず次の検査を受けていただきます。

  • 血液検査
  • 心電図検査
  • CT検査
  • CTデータ3D立体構築画像変換検査

レントゲン写真だけでは絶対にわからない、3次元の患者さまのお口の様子が見えるからです。
普通、歯科医院で撮影している「レントゲン写真パノラマ」というのがこのような写真です。
横面から撮影していますので、平面しか見ることはできません。

では、CTで撮影したものがどう見えるのかご覧下さい。

まだまだ、神経や血管の位置がよくわかりません。

神経、血管は大きいものが一本と言われていますが、実際は個人差があり、小さい血管神経も含めると、複数あると報告されています。

CTデータ3D立体構築画像変換検査の特徴について

実際にCTで撮影し、「CTデータ3D立体構築画像変換検査」したものがどう見えるのがご覧下さい。CTデータ3D立体構築画像変換検査した場合、3次元でどこにどのようにインプラントを埋め込んでいけばいいのか、立体的に把握することができます。

CTデータ3D立体構築画像変換検査は患者さまの顎の骨や歯の状況を立体的に把握します。あらゆる角度から検討でき、インプラントの植え込み位置、角度などの事前シミュレーションが的確に行われ、数値化することができます。

CT撮影だけを行い、インプラント治療に臨む医院さんの場合、通常のCTでは数ミリの空洞をも見つけることはできません。そのため失敗に終ることがあるのです。

「当院ではインプラント治療の際にCTを撮影しています」といううたい文句もよく見かけますが、それだけでは不十分であるといえます。
インプラント手術を行う前には、CTデータ3D立体構築画像変換検査で血管・神経の正確な位置の把握とばい菌の塊の位置などについても把握する必要があります。

各社から販売されている歯科用コンビームCTでは、0.1ミリ単位の精密な画像を得ることはできますが、治療のためのCT値が表現できないのが現状です。

この下記の写真は手術前に行う、3D立体画像構築画面です。

この患者さまの下顎の骨、そして神経が見えています。

吉本歯科医院でインプラント治療を行う患者さまの顎の状態は、CT画像だけでなくここまで立体化されたものが手術前には手元にあり、シミュレーションを行ってから実際の手術に入るような流れをとっております。

さて、この写真、黄色くうにょうにょとしているのが神経です。
本来骨の厚みがある患者さまの場合は神経の黄色い部分は骨の中に隠れているため3D立体画像で真上から見た場合かくれて見えません。
この方の場合、骨が神経の出口(オトガイ孔)まで磨り減ったためにこのように写ります。

なぜここまで骨が磨り減ってしまったのか?

それは長年「合わない」入れ歯を使い続けてきたことが原因です。

この患者さまは吉本歯科医院に出会うまでに、数々の歯科医院へ通い、そして数十個の入れ歯を作成されていました。もちろんその入れ歯は保険外診療で作られたものです。その費用を考えた時、一千万円はかかっていると思います。

さて、この神経は、ちょっと難しいんですが、下歯槽管(かしそうかん)神経といい神経、血管が入っているトンネルのような管です。
オトガイ孔はその出口です。

左右片側の下唇および、オトガイ孔の皮膚の知覚を司る神経です。

もし手術であやまってこの神経を損傷すると、下唇およびオトガイ部が麻酔がかかったようにしびれてしまいます。

インプラント手術をしたあと、「顔がしびれだした」といった症状はこの重要な神経に傷をつけてしまったことによって起こります。

この中で、インプラントにおいて執刀する歯科医師が最も留意しなくてはならないのが下歯槽管神経との距離なのです。

インプラント体で下顎骨の中を走る神経やオトガイ孔から出た神経を傷つける可能性があるため手術の前には必ずCT撮影をし、適正な長さのインプラント体の選択が必要となります。

従来のインプラント手術ではパノラマレントゲンを参考にして手術をしますが
なんといってもそれは平面図ですので、立体的に把握することは不可能です。
当然間違いが起こります。

私はよくこんなお話を患者さまにします。
あなたご自身が胃がんで主治医から説明を受けていると、想像して下さい。

医師A「私は名医なので、レントゲン一枚で手術は大丈夫です。3次元で把握できなくても開腹後の勝負で大丈夫です。」

医師B「私は名医です。しかし、あなたの安全と安心のためCT撮影をし、検査費用はかかりますが、精度が高く安全に手術に望みます。それ程重要なことなのです」

あなたはどちらの医師に命をかけた手術を依頼するでしょうか?

患者さまの安全のためにやるべき工程をとっているかどうか

吉本歯科医院では、インプラント治療の前に必ず、血液検査、心電図検査、CT検査そしてCTデータ3D立体構築画像変換検査を受けて頂きます。
CT撮影だけでは不十分な部分をこの3D立体構築で把握します。
それはレントゲン写真だけでは絶対にわからない、3次元の患者さまのお口の様子が見えるからです。

私は、インプラント治療をはじめて以来、この工程を抜いて治療を行ったことはありません。
しかし、まだ日本では普通に、歯科医院でこのパノラマレントゲンだけでインプラント治療に臨む先生も多くいらっしゃいます。おそらく8割くらいはそうでしょう。
今後、インプラントによる医療事故はさらに増えると予想されます。

たんに、インプラントが駄目になった、折れた、はずれた、ということだけでなくインプラント手術によって神経が麻痺した、などといったことまで当然起こってくることでしょう。

それらすべては、執刀する歯科医師の技術の程度の問題、以前に「患者さまの安全のためにやるべき工程をとっているかどうか」にかかっている、と私は思います。

吉本歯科医院でのインプラント手術は、通常の歯科医院が提示している価格よりも高いと感じられると思います。
しかし、「想定される危険性の排除」を費用でカバーするといった吉本歯科医院の考え方をきちんとご理解される方が増えてこられた、ということは私にとってもとても嬉しいことでもあります。

私の診療理念は「私自身や私の家族、吉本歯科医院のスタッフにできる治療かどうか」があらゆる治療の基本にあります。

インプラント治療においてのCT撮影、画像解析、歯科麻酔医師による静脈鎮静麻酔、メーカーの基準など、絶対にはぶけない工程です。
たしかにそこをひとつひとつはぶいていくことにより費用は安くなります。

しかし、長い人生を考えた時、トータルの費用は決して安くはありません。
どこかの工程を省くことにより必ず故障が出てくるからです。
故障した時、どうしましょう?
やりかえたらいいでしょうかいいえ、やりかえることはできません。

一度植え込んだインプラントを外す時、その支えている骨を大きく削り取ってはずさなくてはなりません。
ただでさえ骨が少ないところをさらに骨を削らなくてはいけなくなってしまうのです。

インプラントをお考えの方は、10年後、20年後のことを見据えて治療をご検討されることを私はおすすめしております。

吉本歯科医院での3D画像解析の流れ

(1)CTスキャナーを使って患者さまの「骨の状態」「歯の状態」を撮影します

今まで合っていない入れ歯を使い続けたり、今まで受けた様々な歯科治療の結果、顎の骨の形がいろいろ変形し、ある部分は尖り、ある部分は陥没し、また、顎の左右や前後の骨のボリュームが違っていたり、また、顎の骨から神経の出てくる穴の位置を確認したりするために、CTスキャナーを用いて、顎の骨を立体で観察・診断します

このCTスキャナーは医院から少し離れた場所にありますが、ほとんどの患者さまがご納得のうえ、検査を受けていただいております。
CTスキャナーで撮影すると、手術をし、歯茎を開いたあとの様々な問題をあらかじめ把握する事ができます。

吉本歯科医院にとって、インプラント手術になくてはならないのが、「CTスキャナー」での撮影です。
当院では東芝メディカルシステムズ株式会社製AquilionTM (アクイリオン)CTスキャナーでの撮影を患者さまにお願いしています。日本発で世界に誇れるCTスキャナーです。
通常の医科用CTでは、スライス(切断した画像間隔)が数ミリ以上でしか撮影することができません。しかし、アクイリオンでは、0.5ミリの間隔で撮影することができます。
この間隔で撮影できる最大のメリットはばい菌の塊を見つけることができるということです。インプラントを生めた場所にばい菌の塊が残らないようにする為、このスキャナーで撮影する必要があります。

他医院でのCTスキャナーの使用現状

最近では歯科専用CTスキャナーが各社から販売されており、歯科用コーンビームCTで0.1ミリ単位での精細な画像を得ることができるようになりました。しかし、歯科用コーンビームCTではCT値が全く表現できません。
これではインプラント手術に本当に必要な情報が片手落ちになってしまいます。
よって当院では近隣病院の支援を受けて東芝メディカルシステムズ株式会社製AquilionTM(アクイリオン)CTスキャナーによる撮影を行っています。

(2)撮影したCT画像を専門の画像解析センターをへて、CTデータ3D立体構築画像変換検査に移します

インプラント断面

意図的傾斜埋入をインプラント断面で診断可能
インプラント体を中心とした断面が回転することで、隣在歯との相関やインプラント周囲の骨量と骨質を精度高く診断できるため、より安全な治療計画が立案可能になります。

骨質のカラー表示

ハンスフィールドユニット(CT値)によって骨質が診断可能
各2D断面をMischの分類(1993)に応じてカラーリング表示。インプラント断面を回転させながらドリル方向に沿った骨質診断を行い、安全かつ骨密度の高い位置への埋入シミュレーションが可能になります。

模型の合成

金属アーティファクトのない3D画像の実現
模型またはCTテンプレートをデータ化し、顎骨CTデータと合成することで金属アーティファクトのないクリアな3D画像を実現。事前に患者さまに詳しくご説明することが可能になります。

骨移植シミュレーション

骨採取する骨量を測定可能
骨の少ない方に行なう手術、サイナスリフトやベニアグラフトなどにおいて、採取する骨の量を事前に測定することが可能になります。

(3)サージカルガイド、サージカルドリルの作製

CTデータ3D立体構築画像によりシミュレーションしたインプラントの埋入位置を高精度に反映した手術用テンプレートを作製します。
手術前に「どこの位置に、どの角度で、どの深さで」などといった細かいシミュレーションが行えます。
また、逆に言うとこのサージカルガイドにより、失敗しようがないほど正確な位置へインプラントの埋入を行なうことができます。

顎の模型とサージカルガイド

顎の模型にサージカルガイドをセットしたところ

従来の、開けてみてからどのあたりまで入れるかを歯科医師の感覚で決める、といったリスクの大きい治療とは根本から考えが異なるものです。

(4)顎の模型を作製

3Dデータから構築した画像を石膏による顎模型を作製します。
骨の状態・歯牙の形状をクリアに再現し、リアルな模型は手術前のイメージ確認やシミュレーションに使用します。

 

吉本歯科医院の噛み合わせから設計するインプラント治療はこちらをご覧下さい。

インプラント治療とは?

インプラント治療に対する考え方

従来のインプラントと吉本歯科医院のインプラントの違い

インプラント静脈内鎮静麻酔

他医院で過去に治療したインプラントのトラブルに対して

吉本歯科医院のインプラント治療に必要な諸検査について

インプラントメーカーと治療医材について

吉本歯科医院でのインプラント費用

吉本歯科医院インプラント手術までの流れ

インプラントによる医療裁判

ワイデイインプラント(オールオン4)

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

GBR(骨再生療法)

他医院でインプラント手術を受けて困っている方々へ

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